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東北地方太平洋沖地震におけるチャリティー公演の準備中

今後の枝光本町商店街アイアンシアター活動については、こちらをご覧ください。

「東北地方太平洋沖地震における声明 市原幹也」
http://geijutsukantoku-room.otegarugekijou.org/?eid=10

 


現在、枝光本町商店街アイアンシアターでは、レジデントカンパニーである「のこされ劇場≡」の協力を得て、東北地方太平洋沖地震におけるチャリティー公演を企画中です。

今言えるのは、4月9日(土)13時だということで、正式な発表は明日か明後日になると思います。

そうですね、ちょうど14時から一階ホールで地元劇団の公演が行われています。

その前の少しの時間を、みなさんと共有できたらな、と思います。



こういった催事の開催には、正直迷いと不安がありました。

しかし、先日のとある出来事によって、開催の運びとなりました。

ぼくの丸まった背中を押したのは、小学生の小さな手だったのです。

そのエピソードをご紹介し、みなさんのご来場をお願いしたいと思います。



さて、



「ねえねえ!今日はワークショップやってないのー!?」

と、先日、学校帰りの小学生グループが、いつものように枝光本町商店街アイアンシアターへ遊びにきました。

新しい友達をぼくに紹介してくれました。

今日は人数が多いな、と思ったら、学校も卒業式で早く終わって、やることがないと言います。

そして、テレビがおもしろくないと言いました。



そうです、どのチャンネルもあれからずっと、震災の映像や情報。

不謹慎と言われるかもしれませんが、田舎の子どもたちの重要なメディアであったテレビは、おもしろくなく、彼らの日常はつまらないものになってしまったのです。



だから、劇場に来た子どもたち。

ちょうど、一階ホールでは、地元劇団の稽古が行われていたので、ぼくから見学を申し入れ、彼らに快く受け入れていただきました。

小さな目は、今まで観たことのない演劇の練習風景を、じっと静かに見つめていました。
おかしなシーンも、練習の邪魔になると思って、笑いをこらえて、自分で口を押さえたりいるんですね。

その、8つ並んだ小さな眼差しを見て思いました。

ぼくたちに、できることは、ある、と。



メディアの影響で、少なからず、彼らの小さな心は被災していたのだと思います。

そんななか、なにか新しいトピックが欲しい、でも学校は春休み、テレビはおもしろくない。

そこで、劇場へ来るという選択をする子どもたちが、ぼくたちのまわりにはいた。



だから、ぼくたちは、彼らといっしょに演劇をしようと言いました。
彼らは、じゃあいっしょに演劇をしてくれる友達を集めるね、と言いました。



だから、それを大人にも、観てもらいたいと思います。



そこには、これから新しい国づくりに向かう日本の未来が、見えるかも知れません。

あなたにも出来ることが見つかるかもしれません。

さあ、ぼくたちは、子どもたちといっしょに、あなたを待っています。

いっしょに、未来を想像しましょう。

みなさんのご来場をお願い申し上げます。


日本は、まだまだ大丈夫です。

彼らがいるんですから。



  



枝光本町商店街アイアンシアター芸術監督
市原幹也

| 市原幹也 | 18:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
東北地方太平洋沖地震における声明
みなさんへ
 

この度の東北地域で発生した地震と津波により、未曾有の被害と苦痛を味わっている方々や被害者の皆様に深い哀悼の気持ちを捧げます。

さらに、原子炉施設の爆発による放射能被害や、今もなお続く災難や悲報に、ぼく自身も驚きと悲しみを隠せません。

一刻も早くこの災難が収拾されることを心から願っています。



おいては、枝光本町商店街アイアンシアターの今後の活動や「えだみつ演劇フェスティバル2011」という演劇のお祭りの実施に、迷いがなかったというと嘘になります。

これから、ぼくたち日本人は、深い悲しみから立ち上がり、一致団結して新しい国づくりを行わなければなりません。

そんななか、ぼく自身の考えていることも踏まえ、枝光本町商店街アイアンシアターの揺ぎ無い意思を、みなさんに伝えるべきだと思いました。



さて、正直、九州にいると被災地の様子は画面や紙面でしか伝わらず、被災地の友人たちの気持ちを察するにも限界がありました。

そこで、たくさんの情報や、自身の想像力をフルに使って、被災地の現状や、被災者の現状を想像する日々がありました。

すると、それはもう悲しくてやりきれなくなり、辛くて動けなくなりました。

そして、被災者の皆様に対して今、ぼく自身になにができるかと考えてみましたが、今はほとんど何もできないないんだな、と改めて痛感しました。

人間は、ひとりではなにもできないのかもしれません。



ただ、ひとつ気づいたのは、今まずは、いつだってやってきた自分のことを、今もしっかりやることだなってことです。

みなさんと一緒に、未来の話をしようと思いました。

演劇を愛する仲間と一緒に、未来を想像し、来るべき現状を変化させ続けること。

それらに専念しようと覚悟しました。



北九州に在る、我々、枝光本町商店街アイアンシアターは被災地の、さらには日本の一年後、十年後へと、想像力を使って手を伸ばします。

日本の情勢が大きく変わる今後、我々は今と違う使命を生み続けていかなければいけません。

やり方は変わるかもしれません。

しかし、地域と演劇をつなげ、思考することは止めません。



『演劇を作る、演劇を起こす、そして人と人をつなげる。』



これが、今現在も変わらない、我々の使命だと思いました。

つまり、枝光商店街アイアンシアターは「えだみつ演劇フェスティバル2011」開催ならびに今後の活動へ向け、今よりも力強く邁進いたします。

また、劇場内スタッフで危機管理意識を高め、対策を行います。

全国の小劇場との連携・情報共有をしながら、非常の際の避難マニュアル作成や非難訓練励行をはじめ、みなさんがより安心して演劇を享受できる劇場づくりに励みます。



「えだみつ演劇フェスティバル2011」開催を始め、今後の活動に向けて、今後とも、みなさんからご協力と、協動とを、改めてお願い申し上げます。

どうぞよろしくお願い致します。

ここ枝光から、劇場スタッフ一同、皆様のご無事とご健康を祈願しています。



枝光本町商店街アイアンシアター芸術監督
市原幹也
| 市原幹也 | 11:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
取材映像 hitomite
| 市原幹也 | 17:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
えだみつ演劇フェスティバル2010記者会見に際して

『演劇を街へ、その未来へ』 
枝光本街商店街アイアンシアター芸術監督/市原幹也



本日は、お暑いなかのご来場、本当に有り難うございます


本日、記者会見に際しましての所感を文面にして、会見への前段ならびに、ご挨拶にかえさせていただきます


さて、アイアンシアターで作られる演劇は、劇場内にとどまらず、街へ出すための演劇でありたいと考えます

作品然り、演劇的な手法を用いた賑わいづくりやワークショップは、劇場の外を視野に入れて創出されるべきだとも考えています


以下に、その現在の考えを少し詳しく書きます



≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡



コミュニティの重要性が叫ばれている


かつて形成されていたコミュニティは地方・都市部を問わず、現代社会のなかで急速に埋没している


とは言え、それらはかつての大きなストーリー(大義名分)に向かってナショナリズムに飲み込まれたのではなく、リベラルに解体されていった末での埋没である


そしてその末に、難民のような「個」を生み出している


日本がリベラルな民主主義や資本主義を選択している限り、それは止まらない


そして大きなストーリーを失い、「個」となってしまった若者や高齢者の惨事は、大小を含め次々に起きている


(余談になるが、大学へ出るためふるさとを離れ、都市部で過ごし始めた20才のぼくは、その一年間を、ワンルームとコンビニの往復で過ごした)


だからと言って、かつてのナショナリズムを望んでいるわけではなく、解体された「個」はコンテンポラリーに再編成されるべきだと考えている



さて、そこでコミュニティの重要、である


コミュニティ内の交流のなかで、双方が無意識下で監視し支え合い、一時的ながら安息し滞留できる受け皿の必要


そのため行政サービスの充実やNPO等の活動で、新しいコミュニティの創出が行われている



が、しかしだ



そこへアクセスしたがらない、あるいは出来ないでいる「個」があることを、ぼくは自身の体験で、あるいは日々の報道などで、少なからず知っている


彼らや、あるいはマイノリティに属する人間には意志が無いわけではない、他者や社会にアクセスする手段や力を、ただ未だ持たないだけだ


どうにかして、目の前のコミュニティや社会に繋がろうと、苦心し考えている「どうやったら?」と


そこで、コミュニティに(あるいは他者に)アクセスする手段や力、それこそがコミュニケーション能力と呼ばれるものだと考える


そして、その能力の正体こそ「想像力」だと信じている


想像力は自分と他者とのボーダーを壊し、再編成し、そこにリアルな遠近感を持たせてくれる力だ


さらに、ここに無いものを感じることができ、見えないものを見る力でもある


さて、現代日本のみならず、リベラルな先進国では急速に国家や政治経済、人種や性別までもが解体されている


しかし解体の末にあるのものが、単なる破壊であってはならない


そして自らを閉じ内省的になることや、反対に「個」やコミュニティを侵略することであってはならない


解体後の「個」を再編成するためには、想像力を持った対話や、共有体験が必要である


その過程で創出されるコミュニティは、時代に破壊されることなく、柔軟な自由意志により自らを解体もでき再編成もできるものとなるだろう



さて、それを刺激し、表層へと引っ張りあげるために、演劇にできることは、ある


それを信じて、アイアンシアターの演劇は、劇場から街へ出るのだ


新たに広がった視野と視線の先に見える風景で、生きる人間の想像力を信じている


そこで、今は混沌と見える来たるべき未来のために、あるいは未来を生きる子どもたちのために、できることを探したい


そして一介の「個」であるぼく自身も、無数の他者やその先にある世界と繋がるため、街へ出るのだ



≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡


以上です


これは政治家でも経済学者でもない、一芸術家が夢みている無謀なビジョンです


これから、その実現のために開催されるアイアンシアターの小さなアクションを広げていくには、みなさんのお力がどうしても必要です


そんな皆様だからこそ、どうぞ本日の記者会見で感じたことを、率直にお聞かせください


そして、皆様のお時間の許す限り、対話したいと考えます


どうぞよろしくお願いいたします


2010年8月26日
市原幹也

| 市原幹也 | 16:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
劇場はどこだ?!
 先日行われた、雑誌「零 ZERO」制作チームと、劇団『のこされ劇場≡ 』次回作「オズの魔法が使えない」とのコラボ、枝光商店街での撮影の映像
です

これが、ぼくらの街の劇場です
ぜひ、ご覧になってください





ちなみに、この撮影を応援に、キラリ☆ふじみの多田淳之介氏が駆けつけてくれていました、感謝!!


アゴラセゾンの芸術監督養成講座のおかげで、東京や他地域からすごい注目が来てるアイアンシアター

今まで来られた方を思い出してみます

【枝光視察履歴】(敬称略)
生田萬(キラリ☆ふじみ前芸術監督)
多田淳之介(同・現芸術監督)
南波圭(演劇百貨店
津村卓(地域創造
野村政之(こまばアゴラ劇場
蓮行(劇団衛星
植村純子(フリンジシアタープロジェクト
伊藤達哉(ゴーチ・ブラザーズ
村木克彰(山小屋シアター



アイアンシアターのことをおっしゃっていただくなかで印象的だったのが「日本にひとつしかない、奇跡の劇場だ」「(劇場周辺の)街を歩くと、ここがどんな劇場かわかる」などの言葉、本当に感激です



そして、その言葉の実態を垣間見ることができる映像なのではないかと思います



劇場を入り口に、街へ若者やアーティストがやって来て、でもそれは、作品の発表のためや、エゴの垂れ流しのためではなくって、街の歴史や人と共存するため、繋がり、いっしょに作品や街の風景をも創っていくためで、そうやって成長させていただいたアイアンシアターは、もはや、この街自体含めて劇場だと言っても語弊はないんだって、本当に奇跡が起こっているんだって、ぼくは今実感していて、だから本当に毎日感謝し、感動しながら演劇をしています


みなさん!
これが、劇場です!!

劇場の映像、ぜひご覧になってください!


そして、素敵な写真と映像を生んでくれた「零」スタッフのみなさん、いつもあたたかく迎えてくれる街のみなさん、本当にありがとうございました

みなさんのおかげで、今日も、演劇が生まれるのです


| 市原幹也 | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |